
アベノミクスにより愚民から富の再分配を行う安倍総理
アベノミクス「3本の矢」
第2次安倍内閣において、我らの主である安倍晋三内閣総理大臣は、我が大日本帝國の成長戦略として「アベノミクス」と呼ばれる経済政策を提唱した。(2012年12月26日~)
この「アベノミクス」は「三本の矢」と呼ばれる3つの経済政策により成り立っており、それぞれ「大胆な金融政策」、「機動的な財政出動」、「民間投資を喚起する成長戦略」というスローガンが掲げられた。これはいわば、この3つの成長戦略-「3本の矢」により強靭な日本経済を実現するというものであった。

「3本の矢」のイメージ
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3本の矢を振り回す安倍聖帝
破滅の矢、「大胆な金融政策」
そして、このアベノミクスの中でも最も効果が大きく極めて日本を衰退させたのが「大胆な金融政策」である。大胆な金融政策とはつまり、市場にお金を投入しお金の流れを活性化させるものだ。この政策として主に行われたのは、「日銀による国債・ETFの買い増し」である。

日本銀行の資産推移図
上の図は、日本銀行の資産推移の図である。見ての通り、積極的な国債の買い入れ(俗にいう買いオペ)とETF(投資信託)の買い入れが行われていることがわかる。これだけ買い入れを行っているのだから、2014年には18%ほどしかなかった日銀の日本国国債保有率は20%→40%ほどに増加したし、上場企業の49.7%、約半数ほどでは大株主(上位10位以内の株主)になったのである。 (2019年3月)

日本国国債の保有者内訳(残高ベース)

日本国国債の保有者内訳(構成比ベース)
そして、この大規模な金融緩和政策、悲しいことに大して効果がなかった。国債の買い入れはいざ知れずETFの購入などは株価の吊り上げ程度の効果にしかならないのである。日銀砲と呼ばれるそれは度々行われ、その度に機関投資家の利益にしかならなかった。
また、大規模な金融緩和政策が行われた翌年には消費税の増税が行われ(2014年4月1日)、将来は10%への引き上げを見越すとして段階的に5%→8%へと引き上げられた。(2019年10月に10%に引き上げられた)
この結果、庶民は財布の紐を締めることに、金融緩和を行いながら金融引き締めを行うというトンチンカンなことになったのである。また、アベノミクスでは企業の法人税は減税する一方で社会保険料は引き上げられた。消費税の増税で物価が上がり、社会保険料の増加により可処分所得は減少、聖帝の再三のお願いで一部の企業では賃金上昇があったものの、その結末は国民の生活をより一層苦しくするだけになったのである。

実質賃金は下降している

年金は値上がり

国民健康保険料も値上がり
実体のない矢
では、残りの経済政策はどうであろうか。機動的な財政政策においては、公共事業を増やすことが期待されたが、公共事業関係予算を見る限り全く増えていなかった。13兆もの予算を掲げながら、財政政策の効果はみられなかったのである。(過去の財政政策)
当然ながら、民間投資を喚起する成長戦略の方も効果があったとは言い難い。つまるところ、風船をふくらますだけで中身は空っぽなのである。(過去の成長戦略)

アベノミクスの実態

理想と現実
アベノミクス、新「3本の矢」
2015年9月、我らが安倍晋三内閣総理大臣が「アベノミクスは第2ステージに移る」として、新しい3本の矢を打ち出した。新しいスローガンとして、「希望を生み出す強い経済」、「夢を紡ぐ子育て支援」、「安心につながる社会保障」の3つを発表した。
この3つのスローガン、具体性にかけるばかりか、皮肉なことにコロナ問題の真っただ中で644億を使い病床を削減するという「安心につながる社会保障」とは真逆の行動をとっていたのである。

当初84億だった病床削減予算
ダウンサイジング予 算の指摘を受ける加藤四天王
膨みつづける風船
2020年3月、コロナウイルスの蔓延とそれに伴う世界同時株安の影響で一時、日経平均株価は1,6000円台まで急落した。そこで、日銀は3月中に1,5億円を投入し日経平均株価を1,9000円近くまで戻したのである。
実はこの時、日銀が保有しているETF残高の含み損は3兆円にまで膨らんでいたのである。そこで日銀は1,5兆円を使い、株価を押し上げることで含み損を1,000億にまで戻すという力業にでたのである。

コロナをものともしないわーくにの経済

日銀の自己資本残高
日銀の自己資本残高は約9兆円、それに対して国債保有残高は約470兆円、ETF保有残高は約25兆円である。国債は満期まで保有し続けるとして、このETF保有残高約25兆円が自己資本残高約9兆円を大きく上回っていることが深刻な問題なのである。
一説によると日経平均が13,000円程度まで下がれば日銀は債務超過に陥るとの噂がある。そして、膨らみ続けるETFの保有残高は、日銀の債務超過リスクをいたずらに引き上げる結果となる。
今現在も、アベノミクスによる異次元の金融緩和がされている。膨らみ続けた風船はどうなるのか。急速に萎むのか、破裂するのか。向かう先は紙幣価値の暴落によるハイパーインフレか、或いは異次元の金融緩和は異次元の金融引き締めにより元に戻るのか。
アベノミクスの命運はいかに…
頑張れ安倍ちゃん、 貧民に負けるな!!
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